2021 Year-End Review / 2021年総括
2021年の良かった点: RBM20変異により起こる心筋症に関する論文発表 ウィルソン病原因のATP7B変異に関する論文を、理研の林先生と共同でbioRxivに発表、論文査読中 齋藤さんが優秀学生賞を受賞 近藤さんが現実世界の学会でポスター発表(卒業までに経験できてよかった) 企業との共同研究が進んだ 多くの鍵となる実験結果を得た 2022年に改善が必要な点: 論文発表(毎年) 研究費獲得(人が雇える規模が理想) 適材適所の人と研究テーマの布陣形成 2021年も感染症の脅威から抜け出すことはできず、多くの制限が残された中での研究活動となりましたが、2020年よりも若干やれることが増えた気がします。卒業までに一度は発表をしてもらいたいので、近藤さんがポスター発表できてよかったです。2020年に減らしすぎたマウスの数も回復して、前々から計画していた実験をやっと進めることもできました。いくつか、とてもおもしろい結果も得られたので、今後につなげていきたいです。そのためにベストの布陣を考えます。 ずっと続けてきた、RBM20に関する論文を発表できたことには


川越高校文化講演会 / Seminar for Kawagoe High School Students
母校の埼玉県立川越高校の、文化講演会で話しました。写真はいただいた花束です。高校に入るまで、入ってから、大学に行ってアメリカで研究して、帰ってきて生命科学者として生きている話をしました。学生さんの今後の人生の何かの参考になればいいなと思います。 多分高校生だった頃に、学生側で同じように誰かの話を聞いたんだと思います(全く覚えてないんですけど)。巡り巡って自分が壇上に立って、話す側になる日が来るとは。なかなかに感慨深いです。 一応出身大学では話したことありますし、通っていた幼稚園でも話をさせてもらったので、あとは小学校と中学校で話せば全面クリアです。 I gave a talk at my old high school, Kawagoe High School. The picture is the flower bouquet they gave me after my talk. The talk was about my career path as a life scientist, before, during, and after m

石黒 啓一郎博士の医学研セミナー/Institutional seminar by Dr. Kei-ichiro Ishiguro
熊本大学教授の石黒 啓一郎博士による医学研セミナーを主催しました。前々から一度まとまったお話を聞きたいと思っていたので、待望のセミナーとなりました。MEIOSINの発見をきっかけにして、一気に減数分裂に関与する遺伝子群が見つかって、ものすごい勢いで解析が進んでいるところです(私の理解が正しければですが)。思ったよりも減数分裂の割と基本的なところがまだ解明されておらず、そこに迫っていく内容がとてもおもしろかったです。 一応私も人生初の研究と呼べる、卒業研究は山本正幸先生の研究室で酵母の減数分裂がテーマでしたので、思い出しました。分裂酵母にはMei2という超強力減数分裂誘導遺伝子があって、Mei2を機能させればいつでもどこでも無理矢理酵母に減数分裂をさせられるという、めちゃくちゃな力を持ってました。 石黒先生は私の大学の研究科の先輩なのですが、私が東大の分生研で大学院生だったときに、石黒先生が渡邊研にいらっしゃって、初めてお会いしたと記憶しております。その頃の研究が、今日にしっかりつながっているんだな、と実感いたしました。ありがとうございました。 I