2025 Year-End Review / 2025年総括
2025年の良かった点: 個々のヒトiPS細胞に起きるゲノム編集パターンの解析結果を論文として発表 松本さんが開発したDNA組換え活性の高いCas9をスクリーニングする系を論文として発表 多くの学部生がインターンとして加入 都立病院との共同研究で患者さんの遺伝型を再現するiPS細胞樹立 篠﨑さんが日本学術振興会特別研究員(DC1)に採択 黄さん が第48回日本分子生物学会年会 MBSJ Poster Award 2025受賞 中島さんが International Society for Stem Cell Research (ISSCR) 2025 Travel Award受賞 学生さん達が国内外学会でたくさん発表 海外出張3回 2025年に改善が必要な点: 論文発表(毎年) 研究費獲得(毎年) 特許の有効活用 研究環境改善 2025年は、ヤマハ発動機の方々との共同研究で、iPS細胞のゲノム編集結果を解析してきた成果を論文として発表することができてよかったです。松本さんが広島大学時代から続けていた研究も論文としてまとまり、安心しました。


青梅看護学校講義 / Lecture at Ohme School of Nursing
昨年に引き続き、今年も青梅看護学校にお声かけいただいて、講義をさせていただきました。これから看護師として活躍されるみなさんの仕事とは直接関係ないかもしれませんが、多少なりとも何かしらの情報をお伝えできていれば嬉しいです。昨年より、ゲノム編集の応用についての情報を増やしたつもりでした。 やっぱり、茶畑の感じとか、私が育った青梅市の隣の入間市に似ています。 Following last year, I was once again invited to give a lecture at Ome School of Nursing this year. While it may not be directly related to the work they'll be doing as nurses, I'd be happy if I managed to share at least some useful information. I tried to include more details about the applicati


相同組換え活性の高いCas9改変体をスクリーニングする手法の開発 by 松本さん/Development of a screening system for Cas9 variants with higher HDR activities by Daisuke Matsumoto
CRISPR-Cas9の登場以降、ゲノム編集による遺伝子治療の研究開発が加速し、実際に治療薬が実現するに至りました。現在のゲノム編集を用いた遺伝子治療では、疾患に関連するDNA配列を破壊することで治療を実現しています。その一方で、DNA配列破壊の仕方はランダムであり、DNA配列の破壊による副作用の可能性はゼロとは言えません。そのため、可能な限り疾患関連配列を健常者の配列に修復するような治療ができれば理想的です。そのような修復には相同組換え修復機構を利用します。そこで、本研究では相同組換え修復によって編集された細胞を選抜するシステムを応用して、切断後にHDRが起こりやすいCas9変異体のスクリーニング法を開発しました。スクリーニングによって獲得した一つの変異体において、野生型Cas9よりも高いHDR効率を示すことがわかりました。しかし、その結果には標的配列依存性がありました。今後は、より大規模なスクリーニングが可能な方法に改良していき、より多くの変異体ライブラリからの探索をすることで、相同組換え修復がより優位になるより良いCas9変異体を獲得してい


ECHO360 2025, Structural Heart Imaging with Asia Valve in Seoul, Korea (韓国、ソウル)
Pusan National UniversityのChong Kun Cheon博士よりご招待いただき、韓国、ソウルで開催されたECHO360 2025, Structural Heart Imaging with Asia Valveに参加しました。ECHO360は、もともと心臓病に関する学会なのですが、今年初めて範囲を広げて関連するファブリー病などの希少疾患のセッションも開催し、私はそこに呼んでいただきました。基本的に医師の方々の集まりなので、私は少数派でした。毎年韓国で開催されて、今年で9回目だそうです。私以外にも日本の方々も参加されていました。ECHOというくらいですので、心臓病の構造的な観点に着目した研究の話が中心でした。日本で第73回日本心臓病学会学術集会に参加して、勉強していたので、多少わかるようになりました。未だにわからないことも多いのですが… 自分の発表は、ファブリー病セッションでしたので、多少なりとも会場にいらっしゃった方々に、有益な情報になっていればよいと思います。 Chong Kun Cheon博士に感謝です。飛行機の


The 3rd Ploidy Meeting @ National Institute of Genetics / 第3回倍数性研究会@遺伝研
遺伝研で実施されたThe 3rd Ploidy Meetingに参加しました。4倍体iPS細胞のbioRxivのことをつぶやいたら、お声をかけていただきました。ありがたいです。SNSの力を感じます。iPS細胞を中心に使っているのは私達だけでしたが、倍数性という観点から、いろんな研究が進んでいるんだなと、とても勉強になりました。15年以上お会いしていなかった(多分)、学生時代の先輩にもお会いすることができました。学生達もポスター発表できて、良い経験になったと思います。お誘いいただきまして、ありがとうございました。 学生時代から、三島に遺伝研がある、ということはよく聞いていたのですが、今回初めて訪れることができました。これまでに何度となく新幹線で通過していましたが、三島駅で降りたのも初めてでした。いいところでした!また発表できるように、研究進めたいと思います。 I attended the 3rd Ploidy Meeting held at the National Institute of Genetics. After tweeting a
バイエル循環器病研究助成 第32回研究発表会 in 第73回日本心臓病学会学術集会 / The 32th Bayer Scholarship for Cardiovascular Research Conference in the 73rd Scientific Session of Japanese College of Cardiology
ご支援いただいた循環器病研究振興財団バイエル循環器病研究助成の成果を報告するために、第32回研究発表会に参加しました。毎年このバイエル循環器病研究助成 研究発表会は、日本心臓病学会学術集会のセッションの1つになっているそうで、今年は学会が開催された高知に向かいました。私は心...


高効率iPS細胞クローン単離手法開発と個々のiPS細胞に起きるゲノム編集結果解析の成果を発表 / High-throughput method to isolate human iPS cell clones and genome editing outcomes in single iPS cells are published
ゲノム編集結果はほとんどの場合、細胞集団で解析されるのですが、私達は以前から1細胞ごとに起きる結果に着目して解析してきました。今のところ、内在性のゲノムDNA配列をゲノム編集により改変し、それを直接1細胞中で検出することは技術的に難しいため、1細胞由来のクローン中のゲノム編...
Membrane Physiology Symposium 2025 - Japan
先月の話になってしまいますが、Nanion Technologies様と加藤英明先生が、東大先端研で開催してくださったMembrane Physiology Symposium 2025にて、最近進めている4倍体iPS細胞由来心筋細胞の解析結果についてお話しさせていただきま...


日本ゲノム編集学会第10回大会 / 10th Annual Meeting of The Japanese Society for Genome Editing
東京科学大学(旧東工大)蔵前会館で開催された、日本ゲノム編集学会第10回大会に参加しました。本来なら梅雨のど真ん中の時期だと思うのですが、快晴、暑くて困りました。 第10回大会、ということですが、第1回の頃はほとんどCRISPR-Cas9の話だった記憶があります。今ではC...
ISSCR 2025 in Hong Kong
香港で開催されたISSCR 2025に参加しました。やはり、時差があまりないと非常に楽でした。iPS細胞を融合して作る4倍体iPS細胞の樹立法と応用について、大学院生の中島さんと私と共にポスターで発表しました。特に中島さんの方は、Travel...













