2022 Year-End Review / 2022年総括
2022年の良かった点:
ウィルソン病原因のATP7B変異に関する論文を、理研の林先生と共同で発表 ゲノム編集結果が1細胞中で起きるパターンに関する論文を発表 近藤さんが研究所の発表会で優秀賞受賞 安田さんが学部長賞受賞 安田さんと中島さんがフェローシップ獲得 小野さんが分子生物学会でサイエンスピッチ&ポスター発表 今後の研究につながる実験結果を得た 2023年に改善が必要な点: 論文発表(毎年) 研究費獲得(ある程度の規模、とても重要) 特許出願(1つ考えているものあり) 新しい研究テーマの醸成 2022年は、林先生との共同研究も含めて研究室から2報の論文を発表することができました。2023年も続けて論文発表ができるよう、継続して精進します。次の論文の準備も進んでいるので、続けていきたいです。学生さん達の受賞、フェローシップ獲得、学会発表もよかったです。感染症流行以来、ラボミーティングをオンラインにしていましたが、今年の途中から基本対面に戻しました。オンラインはセミナーには向いていると思うのですが、ミーティングでは会話が同時多発的に起こることが


ゲノム編集結果の1細胞レベル解析結果をiScience誌に発表 / Study of Genome Editing Results in Single Cells Is out at iScience
CRISPR-Cas9などを用いて、相同組み換えを起こし、狙った通りのゲノム編集を起こそうとしても、実際にはなかなか全てが思い通りの編集にはなりません。特に、組換えを狙った部位での、望んでいない挿入や欠失変異は非常に頻繁に起こります。私はポスドクのときからiPS細胞のゲノム編集を繰り返していますが、片方のアリルに望んだ組換えが起きた細胞でも、もう片方のアリルに挿入・欠失変異が入っており、実験に使えずに落胆、という経験を何度もしてきました。そういった経験から、「個々の細胞でゲノム編集が起きるパターンは絶対偏ってる」と思っていました。ですが、なかなかその検証の手立てがなく、いつか詳しく調べたいとずっと考えていたのですが、うちの研究所のしかも同じ階に精密自動1細胞分注機である、SPiSがあることを知り、じゃあやるしかない!と思って研究をはじめました。 学生の近藤さん、前田さんが非常に熱心に実験を進めてくれ、高橋さんが現場の指揮をとりながらまとめ上げてくれました。森下さんはじめ、On-Chip Bioの方々にも大変お世話になりました。 ゲノム編集したHE