

宮島篤教授退任記念講演会&祝賀会 / Retirement (well, not really) Ceremony for Dr. Atsushi Miyajima
私の大学院生時代の指導教官である宮島篤教授の退任記念の会に出席しました。まず、宮島研出身者による講演会があり、その後祝賀会がありました。光栄なことに私も出身者の一人として講演する機会をいただきましたので、宮島研にいた頃のことを振り返り、お話ししました。同じく宮島研出身である、医学研の原先生をはじめ、多くの素晴らしい研究者の方々と一応肩を並べて発表することとなり、自分も偉くなったもんだと感慨深かったです。と同時に、宮島研から優れた研究者が多数輩出されており、育成という観点からも宮島先生の能力が秀でていた証ではないかと思いました。この研究者育成能力というものが、日本ではいまひとつ研究者の評価につながっていないように感じています。アメリカ留学中は、ある研究室の出身者が独立し、優れた研究をすることが、元の研究室のPIにとっての非常に高い評価につながっていると感じました。日本ではなんとなく、そのPI自身の業績だけが評価になり、その研究室の優秀な人達は囲われてむしろ外に出させない、といった印象を受けます。宮島先生は、カリフォルニアで10年以上PIをされていま
ノバルティス科学振興財団設立30周年記念祝賀会 / The NOVARTIS Foundation (Japan) for the Promotion of Science, the 30th Ann
助成金をいただいているノバルティス科学振興財団の設立30周年記念祝賀会に参加しました。何度かここに書いたと思いますが、このような民間助成金は研究資金に柔軟性を与えてくれ、その金額以上の価値があるのではないかと思います。特に、年度末にこうした助成金がなかったらと思うと恐ろしいです。実際、もしこうした資金がなかったら、実験が平気で1、2ヶ月停止するのでしょうか。ノバルティス財団のような財団に感謝するとともに、こうした助成金を獲得し続ける努力の必要性を再確認しました。 基調講演は坂口志文先生と本庶佑先生でした。坂口志文先生は、私が大学院生だったときに同じCRESTに所属していたため、お話を聞いたことが以前にもありましたが、その頃からさらに研究が大きく発展し、洗練されているのに感動しました。本庶佑先生のご研究内容はもちろん見聞きすることはあったのですが、先生ご自身のまとまったご講演を聞くのは初めてでした。内容は圧巻でした。お二人とも研究内容を私がここに記すまでもないと思いますが、ご講演の中でご自身の研究の歴史に触れてくださったので、私もこの先研究を続けて


宮島篤教授の医学研セミナー/Institutional seminar by Dr. Atsushi Miyajima
私の大学院生時代(+2年少しの助教時代)の恩師である、宮島篤先生の医学研セミナーが開催されました。幹細胞プロジェクトの原先生が主催してくださいました。原先生も宮島研のスタッフとしてご活躍されていましたので、時期的な重なりはありませんでしたが、一応同門です。 宮島先生は今年の3月で定年ということもあり、先生の研究の歴史を一通り話してくださいました。一連の流れとして話を聞くと、私も宮島研の研究の中で一定の役割を果たせたのではないか、という気もしました。いろいろ懐かしくもあり、楽しさ、歓喜、興奮、不安、焦燥など、多くの感情の入り混じった大学院生(+助教)時代を思い出しました。とても有意義で、全体としては楽しく、研究者として大きく成長した時期だと思いますが、もう一回やれと言われてももうやりたくないです。 私が宮島研を出てからの仕事は、完全にはフォローできていなかったので、その後の展開は新鮮でした。iPS細胞の研究がかなり大きく広がっていることと、肝臓の研究はどんどんin vivoの実験が進んでいるのが印象的でした。よく知っている人達の研究が進展していて、